新築の内祝いの定義

本来の内祝いは新居へ招くこと

内祝いはおめでたいことが起きた際に周りの人へ伝え、喜びを分かち合う行為を意味します。結婚や出産などを内輪だけで祝うのが内祝いの原形であり、そこから転じて現在の意味になりました。新築の内祝いも同様であり、現在では新居へ引っ越した際のお祝いをお返しする意味で使われています。しかし、元々は新居へ招待することが新築の内祝いでした。新しく建てた家に客人を招くことは縁起の良い行いとされていたことから、親しい人やお世話になった人を招くことで家内安全や長寿などを願う意味を込めるようになったのです。新築の内祝いで客人を招くのは引っ越し作業を終えて暮らしが落ち着いた頃、具体的には1か月から2か月ほど経った頃が最適とされています。

お返しは贈り物の約半分の価格で決めるのがマナー

現在の新築の内祝いは多くの場合、引っ越し祝いへのお返しとして贈る品物を意味しています。内祝いの相場は贈られた品物の約3分の1から半額ほどの価格で決めるのがマナーとされていますが、これは新築の内祝いも例外ではありません。極端に高額な品物を内祝いに選ぶのは相手に失礼な行為なので注意が必要です。一方で贈られた品物の価格が分からない、恩師など尊敬する人から贈られた品物など特別な理由がある場合は平均的な相場にこだわらず、感謝の気持ちを込めて内祝いを選ぶのが最善と言えるでしょう。お祝い事へのお返しなので縁起が良いとされている物を選ぶのが最善ですが、相手の好みを考慮することも社会的なマナーです。

相手が喜ぶ物を贈ることが最高のお返しとも言えることから、現在では商品券やカタログギフトなど汎用性の高い品物が選ばれる傾向にあります。